イイね雑記

両方の肺に穴が開いてダークサイドに落ちた話(自然気胸の体験談)

気胸は別名”イケメン病”とも呼ばれ、若いやせ型の男性になりやすい病気で、再発も起こりやすい病気です。
今現在気胸で治療中の方や、再発する不安に悩んでいる方もいらしゃると思うので、私の経験を参考にしていただければと思います。

イケメンだったっけ?
コトリ
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メガネ
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イヤ、当てはまらない人もいます

自然気胸とは?

そもそも自然気胸とは

肺の表面を覆う薄い膜(胸膜)に”ブラ”と呼ばれる風船状の膜ができ、何かの拍子で”ブラ”がやぶれ、肺の空気が漏れる。

漏れた空気は逃げ場がないので、肺を圧迫し、空気を吸っても肺が膨らまない症状。

気胸になるとどうなるの?
コトリ
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空気を吸っても肺が膨らまないので、呼吸が苦しく、胸も痛いです

初めての気胸

19歳の夏、専門学校の健康診断を受けた際に、検査結果で「再検査」と言われたのをそのまま放置。

ある日、いつものように学校から電車で帰っていると”何やら胸が苦しい””息を吸っても吸えない”みたいな感覚が、さすがにおかしいと思い地元の総合病院に受診しに行ったところ。

レントゲン結果を見た先生が「すぐ入院が必要なので、親御さんに連絡してください」と若干焦り気味に。

そのレントゲンを見ると確かに”両方の肺”の上の方が暗く、明らかに肺が半分ぐらいになってました。

入院する心構えは微塵もなかったので「いったん荷物取に返ってもいいですか?」とのんきに伝えたところ「すぐに治療が必要です!」と食い気味に言われ、親に連絡しそのまま治療、速入院。

両方の肺ってちょっとあぶないんじゃないの?
コトリ
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そのままほっとけば死んでたよって言われました

治療方法

治療方法は、軽度の場合安静にていれば数日で漏れ出た空気が血液中に溶け出し、穴も塞がります。

私の場合は両方の肺が中程度だったので”ドレーン”という空気を吸いだす機械にチューブをつなぎ、そのチューブをわきの下あたりにメスで穴をあけ、肋骨と肋骨の間にぐりぐり押し込み、縮んだ肺の隙間から漏れ出た空気を抜き取ります。

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イラスト屋さんに絵がありました まさにこんな感じです!
痛そう・・
コトリ
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通常は片方の肺がなることが多いようですが、私の場合同時に”両方の肺”だったので、当然ドレーンも両方の肺につなげます。右の肺と、左の肺両方にこのチューブを”ぐりぐり”ねじ込まれ、完全に人造人間状態。

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これが痛い、局部麻酔はされていますが、なんかめっちゃぐりぐり押し込まれます

ドレーンはついたままでも動き回ることは可能なので、点滴の棒に括り付けて自分で持ち運べるようにしていました。
↓入院中はこの状態

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病院の服がいやで、親に甚平を買ってきてもらい着てましたw謎

入院期間

だいたい1週間ぐらいで肺は戻ってくるので、様子を見ながら漏れがおさまったらドレーンを抜きます。

私の場合、1回目の入院の時は両方の肺だったので、もう少し長く2週間ぐらいだったでしょうか。

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入院中は暇なので 絵をかいたり 小説読んだり ゲームしたり

当時実際に書いていたデッサン↓時代を感じる物ばかり・・

再発は突然に

初回治療後の再発率は30-50%程度といわれており、 2回目以降の再発例では 70-80%と高確率。

私も例にもれず、再発しました。

再発するとは聞いていましたが、自分は大丈夫だろうという「正常性バイアス」に引っ張られ、余裕をこいて普通の生活に戻っていました。

家でゴロゴロしながら寝返りを打った時「ポコポコ」と胸の中で空気が漏れているようないやな感覚が有り「まさか?!」と思ったのですが、明らかに空気が吸いずらい。胸が痛い。空咳が出る。

”これは来たな”と悟り病院へ向かうと、やはり気胸になっていました。

そこからはまた1回目と同じ流れで”わきの下局部麻酔→メス→チューブぐりぐり→人造人間”

再発はだいたい片方ずつなったのですが、右が治ったら、次は左、みたいに3、4回繰り返していました。

そのたびにチューブの穴をあけるので、左右のわきの下が傷跡だらけ。
知らない人が見たら右から左に拳銃でぶち抜かれたんじゃないかと思うような、穴がふさがった傷跡があります。しかし、わきの下、体の横なのでそこまで目立ちません。


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再発のタイミングは、咳き込んだ時、寝返りを打った時、くしゃみした時、大した事してなくても再発します。

慣れてくると”ポコポコ”来たなというのが分かるようになり、すぐ仰向けに寝転がり天井を見つめながら精神統一。そのままゆっくり寝ていれば治まることもありました。

それでもダメな場合は”入院セット”を用意して、診察がてら入院しに行きます。

メガネ
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この頃には入院も慣れたもので、ちょっと買い物行ってくる感覚で入院してました

1回目の手術

何度も再発を繰り返し、両方の肺が再発していたので、病院側から手術を勧められました。

私も何度も再発を繰り返すことに嫌気がさしていたので”手術をして完治したい”と考え、手術をすることに。

胸腔鏡下肺のう胞切除手術

全身麻酔、わきの下あたりに3か所に小さな穴をあけ、空気の漏れる原因の”ブラ”を取り除き、ホッチキスのような物で止めるSOURCE:慶應義塾大学医学部/呼吸器外科

手術後私のレントゲン写真↓ホッチキスがいっぱいついてます

メガネ
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今はもうホッチキスではないと思います

傷自体はほんとに小さなもので、男性であればそこまで気にならないと思います。
私の場合は何度もチューブを刺しているので、そっちの方が目立ちます。

手術の痛さより、全身麻酔するので、尿管にカテーテルを通すのですが、それを抜く時と抜いた後のトイレに行く時がとても痛い!

それでも再発ポコポコ

もうこれで”再発の不安から解放された”と思い生活していたら、またあの嫌な感じが。

”ポコポコ”

なんでまた?!と思ったのですが、診察してもらうと案の定再発。

実際再発の可能性もあって、原因もはっきりしない病気なので、誰のせいでもないのですが、思春期という事もあり”もう一生治らないんだ” ”人生終わった”と気持ちが暴走。担当医の先生に「もう信用できないのでカルテとレントゲンください!」「他の病院でみてもらいます!」と言って、強引に病院を変えてしまいました。

メガネ
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今思えば、一生懸命治療してくれていた先生にとても失礼な態度をとってしまいました、しかしあまりにも再発するので精神的に追い込まれていたのも事実です

転院からの2回目手術

親に調べてもらい、地元から比較的近くにある呼吸器科で有名な病院に転院する事に。

転院しても結局やることは一緒なんですが”専門的な病院にいる”という安心感もあってかその後しばらく再発しなくなり。無事就職もでき、中国に行って1年間仕事する事も出来ました。

モブキャラのメガネくんが新卒2年目で中国に飛ばされた話(人生のターニングポイント)誰しも人生においていくつかターニングポイントがあると思います。 私はその一つが社会人2年目で突然「中国に出向しろ」という会社命令が出た時でした。 そん時どんな判断をして、結果どうなったのか。 中国に行くことになった始まりの話を書いています。...

しかし、中国から戻って来て大阪で仕事をすることになった2003年(23歳)約3年ぶりに”再発”

やっぱり”この病気は治らないんだ”と落ち込み「もう仕事も出来ない、病院生活を一生続けていかないといけないのか・・」と完全にダークサイドに落ちていました

この時に病院から提案された手術が”癒着療法”でした。

癒着療法とは

ドレーンから炎症を起こさせる薬剤を注入し、肺の表面を炎症させ、胸壁の内側に癒着させて強制的にしぼまないようにする治療。

SOURCE:胸膜癒着術

担当の先生が若い女性で、この時もとても失礼だったのですが、もう完全にダークサイドに落ちていた私は「先生は直せる自信がありますか?ないならもっと経験のある先生に代わってください!」と言ってしまいました。←サイテーです。

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完全に闇落ちしています もうすぐダースベイダーです

この後本当に担当の先生が変わってしまい、その女性の先生はその後私の前に現れる事はありませんでした。

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今思うと、ほんとに失礼極まりない、でも本気でもう治らないとも思っていたので、やけくそで無双してしまいました

結局担当の先生が変わり、癒着療法をしました。

この治療がめちゃめちゃ痛いんです、肺の膜を炎症させて癒着させるので、胸の中がやけどしたような痛み

人生で経験した痛みの中でダントツ1番でした。

痛み止めを打っても、まだ痛かったので、効き目が切れると我慢できなくなり、ナースコールを押して、また痛み止めを打つ”痛み止めハイ”

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”究極の痛み”からの痛み止めで楽になる、怪しい薬打ってってるみたいに感じて、あんまりお願いしないように気を付けてました

無事完治?

自然気胸は年を重ねる毎に、再発しづらくなるようです。
実際その後再発することなく、生活面でも特に支障なく生活しています。

一時”ダークサイドに落ちて”「人生終わった」と本気で思いこんだ時期もありました。今となっては、あの不便な生活を経験した事で、人生無駄に過ごしたくないと思えるようにもなりました。

気胸の発症原因は今でもはっきりしないのですが、私は”心的要因”も大きくあるように感じています。

病は気から、といいますがストレスのない、なるべく好きな事をして楽しく生きていく事が気胸を再発させない秘訣だど思います

 思春期の大事な時期に、再発を繰り返すのはつらいと思います。しかし、闇落ちして周りの人にきつく当たってしまうほどの事ではなかったと今では思っています。

入院することになっても、人生の夏休みだと捉え、普段できない好きな事を満喫するぐらいの気持ちでいいのではないでしょうか?

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Photo by Robina Weermeijer on Unsplash

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