ジュニアNISAは手続きも面倒だし、どうせ2023年で廃止されるんでしょ?
と重い腰が上がらず、ジュニアNISAを始めていない方多いんじゃないでしょうか?
それじゃあ日本の「失われた30年」くりかえしちゃいますよ!
学校では教えてくれない、金融リテラシー教育をする目的で毎月1万円でいいのでジュニアNISAを始めましょう!
この記事では、ジュニアNISAを毎月1万円で始めたほうがいい理由を解説しています。

金融リテラシーを身に着ける
お金について十分な知識をもち、お金との付き合い方について適切に判断する力。
お金にかかわる、金融や経済に関する知識や判断力のこと。
引用:政府広報オンライン「金融リテラシー(知識・判断力)」 | 暮らしに役立つ情報
金融庁が最低限身に着けるべき金融リテラシーの指標を出しています。
最低限身に着けるべき金融リテラシー 4項目
- 家計管理:適切な収支管理の習慣化
- 生活設計:ライフプランを明確化、資金の確保の必要性を理解
- 金融と経済の基礎知識と、金融商品を選ぶスキル
- 外部の知見の適切な活用:情報を適切に活用する必要性の理解
参照:金融庁「最低限身に付けるべき金融リテラシー」
この中で①と②は何となく家計簿をつけたり、将来の為に貯金したりは出来ている方が多いと思いますが。
③の金融商品を選ぶスキルに関して、ほとんどの日本人が出来ていないのが現状です。
①も出来ていないという方はまず家計簿をつけましょう!
家計簿管理には無料で自動的に家計簿管理が出来るマネーフォワードがおすすめです。
金融商品保有の実態
日本証券業協会が調査した結果によると、日本人の保有金融商品(複数回答)で最も多いのは預貯金ですが、株式、投資信託を保有している人の割合は、両方を足しても平均21.8%と5人に1人程度しか投資商品を保有してない事になります。

参照:日本証券業協会平成30年度 証券投資に関する全国調査(個人調査)
なぜここまで低いのか、それは投資に対する知識のなさが原因だと思います。
投資をしない人の理由
フィデリティ投信株式会社が2018年にサラリーマン1万人に調査、投資をしていない人は7,935人で、全体の66.1%に相当します。
その投資をしていないと回答した人を対象に「投資をしない理由」を集計したグラフがこちらです。

引用:第95回:投資をしない理由が変わってきた! – フィデリティ投信
投資をしていない人の代表的な理由
- 資金が減るのが嫌だから
- 投資をするまとまった資金がないから
- 何をすればいいのかわからないから
- いろいろ勉強しなければならないと思うから
③、④の理由に関しては知識の問題なので、金融リテラシーにつながります。
では①と②は理由として正しいのでしょうか?
投資をしない理由①
「資金が減るのが嫌だから」は本当か?
答え:投資しなくても資産は減っている
日本はデフレからインフレへシフトしつつあり、物価上昇に伴い、現金の価値は下がっていきます。
ここで、銀行の金利が物価上昇と同じ程度あれば問題ないのですが、現在日本の金利は超低金利となっており、銀行に預けているだけではほとんど価値が上がりません。

では、投資をすると資産は減るのか?
答え:正しいポートフォリオを組み、長期で積み立てれば高い確率で利益がでる
投資にはリスクがつきものですが、長期投資でそのリスクを極限まで減らす事は可能です。
実際に過去の検証をしている方がいるのでいくつか紹介します。
検証①積み立て投資は10年続けよ 「勝率」は9割
検証内容
・国内・海外の株式と債券に25%ずつ投資する「4資産分散」
・毎月1万円ずつ10年間で計120万円投資
・1989年1月から2015年9月について、異なる10年間を201区間取り各区間の損益を調べた。
参照:積み立て投資は10年続けよ 「勝率」は9割|NIKKEI STYLE

検証結果
・201区間の平均利益は24.9%
・最も良い10年間の場合は55.9%で約187万円まで増える
・逆に、最悪の10年間だと元本を1割以上割り込む
・特に成績が悪かったのは、積み立ての終了時期がリーマン・ショック直後になった区間
・投資をやめる時期の相場環境に結果が大きく左右される
検証②積立投資で利益を出すためには最低何年が必要?
検証内容
・投資対象S&P500
・毎月3万円ずつ15年間で計540万円投資
・1997年4月から2020年3月について、異なる15年間を9区間取り各区間の損益を調べた。
参照:YouTube「投資塾」
検証結果
・9戦8勝1敗(勝率89%)
・平均利益+71%
・最も良い15年間の場合は114.59%で約1158万円まで増える
・逆に、最悪の15年間だと-5.42%で-29.2万円
・配当金を含めた場合は全勝
・15年積み立て続ければほぼプラスになる
これらの理由から「投資をしない理由」に「資金が減るのが嫌だから」というのなら、むしろ貯金ではなく、投資するべきなんです。
投資をしない理由②
「投資をするまとまった資金がないから」は本当か?
答え:投資を始めるのにまとまった資金はいらない
積み立て投資の基本は「ドルコスト平均法」で時間を味方につけリスクを分散して行います。
逆にまとまった資金を投資すると、その時が史上最高値の場合、その後数年間マイナスになる可能性があります。
要は、毎月1万円でも高い時も安い時も購入し続ける事で、いずれ平均的な価格になりその商品が長期的に上がって行くなら、積立金額も上がって行く。
この手法は大きなリターンよりも、リスクを減らす手法ですが、購入のタイミングや自分の感情に左右されずに投資が出来るので、投資初心者はもちろん、ほとんどの投資家が行っている基本的で王道の投資手法です。
この投資手法の最大のメリットは、いつでも誰でも始められるという事。
したがって、投資にまとまった資金は必要ありません!
結局のところ、投資に対する知識のなさ(金融リテラシーの低さ)から投資をせずに、貯金をしているのだと思います。
金融リテラシーの低い日本人
こちらの表は日本全国20歳以上の証券保有者5000人を対象に「金融教育を受けた経験があるか」を調べて調査結果になります。

参照:日本証券業協会個人投資家の証券投資に関する意識調査【インターネット調査】
投資経験のある人の8割以上の人が金融に関する教育を受けた経験がないと回答しています。
そして、金融知識の高い人ほど保有資産が高いという結果も出ています。

金融知識の高さと資産の多さは直結しています!

さらに金融知識の高い人ほど、長期保有で資産運用をしている傾向も有ります。
結果:金融知識が高い人ほど、保有資産も、年収も多い。
だったらなんで学校で教えてくれないんだよ!
と嘆いても仕方がないので、せめて自分の子供たちには金融の知識を身に着けてもらいたい!という思いから、私はジュニアNISAを毎月1万円積み立てしています。
私のジュニアNISAの状況は毎月ブログで公開しています。

子供への金融リテラシー教育の為のジュニアNISA
ジュニアNISAは2023年で制度が廃止予定です。
2024年以降は「新NISA」という新しいNISA制度が始まり、子供のNISA口座開設が出来なくなります。
成人した頃に「NISA始めたほうがいい」と言っても、おそらく金融リテラシーを教えてもらう環境が無い今の日本の教育システムでは、聞いてもらえない可能性があります。
それを考えると、親のエゴかもしれないですが、事前に子供名義のNISA口座を作り資産運用を始める事で、成人してからも自然に資産運用に対する知識を身に着け、自分で管理できるようになるのではと考えています。
ジュニアNISAを始める事で、金融リテラシーの高い子供になる!
まとめ 大事なのは「魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教える」


ひと月1万円としていますが、自分が拠出して問題ないレベルの金額、5000円や3000円でも構わないと思います。
大事なのは、子供のNISA口座で資産運用を始め、長期積み立て運用のメリット、デメリットを実際の積み立て状況で経験し、知識につなげる事で自然と子供の金融リテラシーの向上につながると思います。
自分も若くから資産運用初めていれば、今頃FIREできていたかも・・。
Give me a fish and I will eat today; teach me to fish and I will eat all my life.
魚を与えるのではなく、魚の釣り方を教えましょう!



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