私は過去仕事ばかりに集中して、家事をほとんどせず、家庭内のワークバランスを考えないまま、離婚に至った経験があります。
その経験から、家庭内のワークバランスをいかに良くするかを考えた結果”家庭運営健全指数”という表を考えました。
ぜひ、一度各家庭の状況に合わせて、正しいバランスで運営できているか参考にしてください。

男はお金を稼ぐ、女は家庭を守るという時代はとっくの昔に終わっている。
日本は30年前から平均年収が上がらない特殊な状況が続いています。
参照:会社員の平均年収436万円…30年、給料が上がらないという空しい事実
1992年 | 455.0万円 |
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1997年 | 467.3万円 |
2002年 | 447.8万円 |
2007年 | 437.2万円 |
2013年 | 413.6万円 |
2019年 | 436.4万円 |
出所:国税庁『民間給与実態統計調査』
そんな中、物価は上昇、年金の縮小、消費税の増税など、支出は増える一方。
それでも生活を維持するために、女性の社会進出が当たり前となり、共働きで収入を倍加、豊かな生活が暮らせていると錯覚に陥っています。
冷静に考えれば、結婚した女性は働きながら、家庭を支える状態になり、男性の家庭での役割分担が正しくできていないと、ただ女性が物価上昇の負担を被って生活を維持しているバランスの悪い状態となっています。
家庭内のワークバランス”家庭運営健全指数”とは
では家庭内のワークバランス考えるために、何をすればいいのか?
私の考える家庭内ワークバランスは”仕事”家事”育児の3項目にそれぞれ10のポイントを与え、夫と妻、それぞれがこのポイントをどれぐらい負担できているかを見れば、家庭内のワークバランスを可視化できると考え、これを”家庭運営健全指数”としました。

専業主婦家庭の場合

仮に家計収入を全て夫の稼ぎ、妻は専業主婦の場合のバランスを設定してみます。

この場合、夫は仕事で10ポイント負担していますが、それだけでは、バランスが取れないので、家事を3ポイント、育児で2ポイント、合計15ポイントとる事で、夫婦のバランスがそれぞれ平均化され、バランスよく家庭を運営できます。
バランスの悪い例
仮に夫は仕事の比率を増やし、収入が平均以上、もしくは妻の価値観以上に稼いでいた場合、その夫は「稼ぎが多いから、家事や育児の負担が少なくていい」と考えるかもしれないですが、この場合、標準ラインを超えた部分はカウントされない為、妻の負担は17ポイントとなり、バランスが崩れています。

収入が多いから、家事をしない、育児に参加しなくていいという理論は通りません。
日本の平均値もしくは、相手の価値観によって決まる。自分基準ではない。
標準以上の収入や、過度な家事、育児に関しては、家庭運営健全指数のポイントに加算されません。
収入が多いから、家事しなくていいは自己満足以外の何物でもありません。
収入に余裕がある場合、家事代行や、家事の負担を減らす時短家電を買う事で、家事の標準ラインの引き下げにつながり、各自の負担を減らせます。

子供のいない家庭の場合
子供のいない家庭の場合、育児のポイントはまるまる無くなるため、20点満点となり、夫婦それぞれ10ポイントを取ればバランスが取れます。


共働きで、子供がいないと、比較的バランスがとりやすいので、健全に運営しやすいと思います。
子供がいなくて夫の収入が多いとしても、妻も働いていた場合は、仕事のポイントも妻に割り振られているため共働きの場合は、夫の家事分担は必須です。
ちなみに育児の部分は介護が入る場合もあります。
家庭内で介護が必要な場合は、”仕事”家事”介護”でバランスを見ましょう。
共働き家庭の場合
共働きの場合、収入の標準ラインを超えた部分はカウントされない為、夫婦共に家事、育児のバランスよい参加が必要になる。


お互い仕事を10:10でしているつもりでも、家事、育児はどちらかがしないといけない為、お互いの収入のバランスを見ながら、仕事の時間を調整する事も家庭の健全な運営に対しては大事な要素です。
仕事、家事、育児 それぞれのポイント加算基準


仕事
基本は平均年収で10ポイント、収入が多くても10ポイント以上の加算はない。
共働きの場合は世帯収入の合計から比率でポイントを割り振る。
家事
具体的な項目として
- 料理
- 食後の片づけ
- 部屋の掃除
- 風呂掃除
- 洗濯
- 収納、型付け
- 家計管理
- 家の保守、管理
- ゴミ出し
- 町内会、ご近所との交流
等々ありますが、それぞれにかかる時間や、回数の違いがあるので、各家庭でバランスを考え、ポイントを加算する。
家事はお互いわからない部分も多いので、コミュニケーションを取りすり合わせが必要。
育児
- 遊び相手をする
- 寝かしつけ
- 風呂に入れる
- 食事をさせる
- 泣いた子供をあやす
- おむつを替える
- 保育園の送り迎え
- 学校の行事(授業参観、PTA,クラブ活動等)
- 勉強をみる
- 塾、習い事の管理
等々、各子供の年代、人数によっても比重が変わってきますので、全体にかかる時間や精神的負担を基準にポイントを計算しましょう。
特に育児負担の高い乳幼児がいる場合は、仕事を調整し育児参加を増やすか、家事の割合を意識して増やしましょう。
裏技・家族にヘルプ
夫婦共働きで、どうしてもバランスが取れない場合等は、家族にヘルプを頼む事でバランスを保ちましょう。


これが出来ると、奥さんの負担も減らせ、合計30ポイントは到達しているので、バランスもとれています。
実際うちの場合もこれに近いです。
私の場合、家事はなるべく負担するように心がけていますが、育児は任せっきりで、全体の比率も奥さんより低いように思います。
ということで、今は奥さんに頭が上がりません。
まとめ
男性は家事、育児に積極的な参加を!バランスが取れず、どちらか一方に負担が偏るぐらいなら、近くの家族に助けを求め、家庭運営を健全に回しましょう
基準が曖昧で申し訳ないですが、夫婦の仕事、家事、育児のバランスを見返し、お互い余計な不満を抱えないで過ごせるきっかけになればと思います。
どんどん仲良くなる夫婦は、家事をうまく分担している。 (幻冬舎単行本)
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